PCA会計シリーズワンポイント
日付:2016年03月03日
Point 『PCA会計Xシリーズ』『Rev.4.30』新機能
本年2月8日にリリースしました『PCA会計Xシリーズ』『経理じまんX』[リビジョン4.30](以下[Rev.4.30])では、新たな機能を搭載しています。今回は、その中でもお勧めの機能を紹介いたします。
1.「総勘定元帳」の相手科目
相手科目が複数存在する複合仕訳の場合、「総勘定元帳」等では通常[諸口]と表示します。[諸口]の内訳は、その明細行をダブルクリックして[振替伝票入力]を起動し、確認しますが、[Rev.4.30]では「総勘定元帳」等に相手科目とその金額を個別表示できるようになりました。
◆操作方法◆
以下の仕訳(※)を入力した場合の「総勘定元帳」を例に説明します。(税計算:内税自動計算)
借方金額/消費税額 | 借方科目 | 摘要 | 貸方科目 | 貸方金額/消費税額 |
108,000 | 152 売掛金 | 3月分売上 | 511 売上高 | 162,000 (12,000 |
54,000 | 131 普通預金 | 3月分売上 |
- 「日常帳票」ー「総勘定元帳」を起動し、メニューバーの[編集]ー[集計条件]をクリックします。
- [勘定科目]で[511売上高]を選択し、[その他の設定]の[税込で出力する]、[相手科目を個別表示する]にチェックを付け、[画面出力]ボタンをクリックします。
- 入力した相手科目や金額が出力され、[諸口]とは表示されません。
◆相手科目を個別表示できない場合◆
(1)「内税(外税)自動計算」で伝票入力した勘定科目を税抜で出力した場合
消費税を自動計算している勘定科目の「総勘定元帳」等を税抜で出力する([税込で出力する]のチェックを外す)と、[相手科目を個別表示する]にチェックを付けても個別表示することができません。
(※1)の仕訳を入力し、[売上高]の[総勘定元帳]を税抜出力すると、相手科目の[売掛金][普通預金]の金額と一致しないため[諸口]と表示されます。
⇒この場合は、[総勘定元帳]などのメニューバーの[編集]ー[集計条件]にて[税込で出力する]にチェックを付けて出力することにより、相手科目や金額が個別表示されます。
(2)n対nの仕訳の場合
以下のようなn対nの仕訳(※2)の場合は相手科目の金額が特定できないため、[相手科目を個別表示する]にチェックを付けても個別表示することができません。
借方金額/消費税額 | 借方科目 | 摘要 | 貸方科目 | 貸方金額/消費税額 |
300,000 | 712 給与手当 | 給与支払 | 326 預り金 | 42,000 |
21,600 (1,600 |
726 旅費交通費 | 給与支払 | 131 普通預金 | 279,600 |
(※2)の仕訳を入力し、[預り金]の[総勘定元帳]を[相手科目を個別表示する]にチェックを付けて出力しても、相手科目の[給与手当][旅費交通費]の金額一致しないため[諸口]と表示されます。
⇒この場合は相手科目を個別表示することはできませんが、内訳を表示することができます。
「総勘定元帳」等のメニューバーの[編集]ー[集計条件]にて[諸口の内訳を表示する]にチェックを付けて出力することにより、[諸口]の下に赤茶色で相手科目や適要を表示します。([Rev.400]以降の機能です。)
※ただし、相手科目の金額は表示されませんので、金額を確認したい場合は[諸口]の明細行をダブルクリックして「振替伝票入力」を起動し、確認します。
◆補足◆
[相手科目を個別表示する]と[諸口の内訳を表示する]の両方にチェックを付けた場合は、[相手科目を個別表示する]が優先されます。相手科目を個別表示できない場合は、諸口の内訳を表示します。
[相手科目を個別表示する]機能を搭載した帳票
総勘定元帳/現金出納帳/補助元帳/科目別適要別明細表/補助科目別適要別明細表
2.部門帳票の強化(システムB/EasyNetwork版/SQL版/クラウド版の機能です。)
[Rev.4.30]では、「部門別残高一覧表」、「部門別月次推移表」、「部門別比較財務諸表」が追加されました。
また、「部門別予算実績比較表」では部門グループを指定できるようになりました。
«「日常帳票」ー「部門別残高一覧表」画面例»
「部門別残高一覧表」は、特定の勘定科目の部門または部門グループごとの貸借発生金額と残高を一覧で確認することができる帳票です。