2019年8月29日

EC-CUBEに、Amazon Payを導入してみた結果!

導入サイト:PCA会計ソフトの通販ショップ

EC-CUBE Amazon Pay (アマゾンペイ)

最近増えてきた、決済方法のAmazon Pay(アマゾンペイ)。 旧:Amazonログイン&ペイメント
2018年3月28日に、シースリーが運営するEC-CUBEの通販サイトでも導入してみました。
導入して分かったことなどをまとめました。

導入方法

シースリーでは導入したいサイトの、EC-CUBEのバージョンが2.12.2で、プラグインが無かった為、自社でプラグインを開発し実装しました。

※今はEC-CUBEのオーナーズストアにもあるようです。

▼Amazon PayをEC-CUBEに導入する場合には▼

  1. Amazonが提供しているAPIを利用し独自に実装を行う
  2. プラグインを利用する

この2つの方法があります。ちなみに2018年9月7日現在、EC-CUBEのオーナーズストアでは、月額5,500円(税込)の定額払いでプラグインがありました。 年間66,000円(税込)のコストと考えると迷うところかもしれません…。

シースリーでは、プラグインをEC-CUBEに入れ、Amazonと、EC-CUBEの管理画面で簡単な初期設定をすると、カート画面に自動で『Amazonアカウントでログイン』の ボタンが表示されるように開発しました。

Amazon Payプラグイン開発の体験談

開発には何だかんだで、2ヶ月かかりました…。大変だったところなどを下記にまとめてみました。


★AmazonのドキュメントはHTMLへのボタン設置やアドレス帳、支払いカード情報の設置方法や APIのリファレンスはあるのですが、部品のつながり(情報の受け渡し)が難解で、試行錯誤はかなりありました。

★プラグインとして作成する場合、注文確定後の通常の(GMO等の)決済モジュールと異なり 購入シーケンスを乱さないように他の支払い方法との整合性をとりながらなので苦労はありました。

★プラグインでなくAmazonPay専用の購入シーケンスであれば少しは楽なのでしょうが、 AmazonPayの要求する購入シーケンスとEC-CUBE標準の購入シーケンスの融合が大変でした。

Amazon Payで購入する流れ

初めてお店を利用する場合

  1. カートページの『Amazonアカウントでログイン』ボタンを選択
    Amazonアカウントのログインボタン
  2. Amazonのログイン画面が現れるので、Amazonアカウントでログイン
    Amazonアカウントのログイン画面
  3. Amazonで登録している注文者情報やカード情報が表示される
    Amazon Pay 注文の流れ
  4. 入力内容確認して注文完了

と、こんな感じ。

EC-CUBEのお店でも、Amazonアカウントで簡単に購入出来るようになりました。

EC-CUBEにAmazon Payを導入した結果…!

今回Amazon Payを導入したサイトがBtoBサイトだった為、正直Amazon Payを利用する人はいないんじゃないのかな?と予想していました。

でも、さすがAmazon

結果は、2018年3月28日にAmazon Payを導入して2日後にAmazon Pay利用者が…!
それから、現在では20%ぐらいがAmazon Payを利用しています。みんな新規のお客様でした。
世の中Amazonで買い物した事がある方が多いので、これがBtoCサイトなら利用者の割合ももっと増えるでしょう。
Amazonアカウントでログインして、『パッ』と利用出来るとゆう手軽さと、初めてのお店でも安心して購入できると感じました。

ちなみに社内で買い物はいつも通販ショップで済ませるという、Sさんに聞いてみたところ…

Sさん

『日頃利用するのは基本Amazon、楽天のモールが多いです。ポイントもつくので。
どうしてもそこにしか売っていないものが欲しい場合は独自の通販ショップも利用しますが、Amazon Payがあればやっぱそれを選びますね~。Amazonのポイントが付くわけではありませんが…。』
とのことでした。

Amazon Pay導入のメリットって?

  1. 手間を省いてカゴ落ち防止→コンバージョン率アップ
  2. 通販サイト運営者の悩みの種、クレジットカードの不正使用対策
  3. Amazonというお客様にとって抜群の安心感

良いことづくめ?どこまで効果があるかはサイトによっても異なると思いますが、一度試してみても良いかもしれません。

ちなみに、某ASPサービスでは、Amazon Pay導入で売上が3割アップしたそうです。

▼Amazon Pay導入事例▼

https://pay.amazon.com/jp/casestudies

導入してわかった。ちょっとした問題と対応策など

1.氏名が1つの欄にまとまってしまう
新規のお客様の場合、AmazonとEC-CUBEのフォーマットが違う為、お客様情報(氏名)が、管理画面を確認すると1つの入力欄にまとめて入ってしまいました。
EC-CUBEでは姓と名が分割されているのですがAmazonのデータは分割されていません。
ここは調べたところ現状は、どうしようもないようなので、シースリーでは受注が入ったら都度修正しています。

Amazon Pay問題点

2.カナ情報がない


3.ギフトサイトに向いていない
Amazon Payに登録の会員情報を利用する為、お届けの住所が1つしかありません。
その為、複数のお届け先に送るようなギフト配送には、Amazon Payの決済は向いていない事が分かりました。


4.サイトのSSL化が必須
Amazon Pay導入にはサイトのSSL化(http→https)にすることが必須です。開発サイトであっても必須になります。
シースリーでも、なんかうまくいかない…と調べていたら開発サイトだからSSL化していなかったのが原因という事がありました。
もしまだSSL化をしていない場合は、一番始めにサイトのSSL化をすることをおすすめします。


5.ニックネームで注文が来る
AmazonPayを導入している弊社のお客様から、お問い合わせがありました。
お客様:『AmazonPayでニックネームの注文が入ってくるんだけど…。
何か怖い(^^;)こうゆうものなのかな?』

結論から言うと、そういうものになります。
Amazonアカウントを作成した時の名前は、Amazonに評価を入れた時に誰でも見られる画面に表示されるようになっている為、本名が出てしまうのに抵抗がある方は、Amazonアカウントをニックネームで登録されている方がいらっしゃいます。
なので、いたずらとかではないので安心してください。
受注を見ていると、ちらほらニックネームのお客様がいらっしゃいます。


Amazon Pay 手数料

気になるAmazon Pay手数料についてですが、Amazon Pay手数料は
物理的商品・サービスの販売:4% (デジタルコンテンツの販売: 4.5%)となります。
※クレジットカード決済手数料含む

まとめ

シースリーでは導入してみて、1年半ほど経ちますが、安定してAmazon Payでの注文が入っています。
新規サイトを作る際にも、Amazon Pay導入の話は必ず出てくるので、Amazon Payが支払い方法にあるというのは今後当たり前になるぐらい普及していくと思います。
実際にサイト運営者にとっても、お客様にとってもメリットが多いと感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました。
もし導入を検討されている方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。


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シースリー株式会社について

シースリー株式会社は、EC-CUBEがリリースされた2006年よりEC-CUBEを使用したECサイトの『運営支援』『機能開発』で実績がございます。成果報酬型のサービスvieも展開しており、『売れるサイト』への支援を行っております。
Amazon Pay導入をはじめ、EC-CUBEの通販サイトの事なら安心してお任せください。
プラグインの導入支援も承っております。
⇒シースリーのホームページはこちら

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カゴ落ち防止に、Amazon Pay

Amazon Payプラグイン設定に関するQ&A

Q.Amazonアカウントへのログイン画面に進めません
カートページより「Amazonアカウントでログイン」ボタンをクリックすると
「申し訳ありません。 リクエストの処理中に問題が発生しました。現在問題を調査しておりますので、解決するまでもう少々お待ちください。」と表示されて先に進めません(Amazonアカウントへのログイン画面に進めない)。

A.管理画面にログインし、下記に移動。 オーナーズストア>プラグイン管理、AmazonPayの「プラグイン設定」をクリックし、 「クライアントID」にスペースが無いか確認し、スペースがあった場合は削除してください。Amazonの管理画面よりコピーする際にスペースが含まれることがあります。



Q.テンプレートにタグやクラスの追加は必要ですか?

A.EC CUBE(2.12系・2.13系)のデフォルトのテンプレートでしたら、テンプレートにタグやクラスの追加は不要です。



Q.注文が完了してもamazon側(管理画面)に注文データが飛びません。

A.Amazon Pay以外のプラグインも利用していますか?その場合、2つのプラグインが競合していることが原因の可能性がございます。切り分けの為、一度他のプラグインを無効にして、Amazon Payのプラグインが動くかご確認下さい。もし動くようでしたら、EC-CUBEの管理画面の『オーナーズストア>プラグイン管理』にてプラグインの優先度をAmazon Payを優先するように設定してください。


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